診療・各部門
消化器内科は常勤医7名で、消化器疾患診療に携わり、常時30-50床を使用し、診療しています。当科の特色は、消化器外科および放射線科と連携して、消化管疾患、肝胆膵疾患ともに幅広く、かつ迅速に対応できることです。その結果、他医療機関より緊急症例を始め多くの患者様をご紹介いただいております。
H24年に移設した内視鏡センターは3室(透視室含む)からなり、年間5〜6,000件の消化器内視鏡検査・治療を行なっています。手術室と同様、二酸化炭素ガスを中央配管とし、3検査室とも常時二酸化炭素を使用した検査が可能です。これにより大腸内視鏡検査や比較的長時間を要する治療内視鏡における患者様への負担の軽減が図られています。 最先端の知識・技術の導入を目指し、多くの学会や研究会に参加・発表し、他施設・大学の先生と積極的に交流することで質の高い最新の医療を提供できるように日々努力しております。
① 消化管内視鏡検査・治療では年間100件以上の内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行し、食道全周切除等の広範囲・高度治療にも対応しています。また、消化管出血等の緊急内視鏡検査にも24時間対応しています。② 胆膵疾患では年間300件前後の内視鏡的逆行性膵胆管造影検査関連手技を始め、超音波内視鏡(EUS)を用いた高度な診断・治療を行なっています。特に、早期膵癌の診断に積極的に取り組んでいます。③ 肝疾患では肝生検や肝癌ラジオ波焼灼術(RFA)といった局所治療も積極的に行い、肝炎、肝癌治療にも力を入れています。また、C型肝炎治療の中心となったインターフェロンフリー治療も積極的に実施しています。
①亜全周噴門部癌に対する内視鏡による全周性噴門切除術(ESD)
②膵癌・閉塞性黄疸に対する超音波内視鏡を用いた内瘻化術